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院長 根岸圭です。
7月下旬発売のハーパスバザー9月号、特集「炎症をケアして、肌も体調も万全に」に、私の炎症ケアについての考えと当院の治療について、掲載していただきました。
ひとは生きている限り、無自覚な慢性炎症に悩まされます。慢性炎症は生活習慣病(動脈硬化、高血圧、糖尿病など)の原因になるとも言われます。
この慢性炎症の理由は明確ではありませんが、ストレス、暴飲暴食、睡眠不足、極度の肥満などで悪化すると言われています。
私が注目するのは、もうひとつの理由、老化細胞=ゾンビ細胞の存在。
ゾンビ細胞は細胞老化随伴分泌現象:Senescence-Associated Secretory Phenotype SASPという現象を起こし、慢性炎症を加速させるというのです。
恐ろしい・・
しかし、医学の進歩は目覚ましく、ゾンビ細胞の除去治療=セノリティクスは高度な研究機関で様々な研究が行われています。
この老化細胞は皮膚にも存在します。周りの細胞に悪い影響を及ぼしてしますゾンビ細胞、皮膚では身体全体と異なり外からのアプローチができますから、有名化粧品企業がこれまた様々な研究を行っています。
早く効果的な方法が出てきてくれますように…
とはいえ、皮膚の慢性炎症は、身体と同様のこの慢性炎症ではなく、摩擦や日々の過剰なスキンケアによる微小な慢性炎症、紫外線による急性炎症の方が直接的に自覚され、かつ解決策があるものです。
摩擦や紫外線防止については、過去のブログ(2022年7月19日、スキンケア、本当のところ)をお読みいただければ幸いです。