1.治療の概要
- この治療は緩んだ皮膚を引き締める、たるみ治療です。切らないフェイスリフトという宣伝を見ることが多くありますが、フェイスリフトのように斜め上方に引き上げる治療をイメージすると、本来の治療効果を予想しづらくなってしまいます。ご注意ください。
- ハイフ(HIFU: high intensity focused ultrasound高密度焦点式超音波)とは、超音波の照準を一点に合わせて、その部分の組織を変性させる治療法のことです。
- 美容皮膚治療で用いる場合、皮内や皮下(脂肪層、筋膜)に照準を合わせて、あえてその部分のコラーゲンに点状の変性を生じさせます。コラーゲンは皮膚や皮下組織の大部分をしめるたんぱく質です。変性したコラーゲンは創傷治癒という自分自身の治癒力で治されます。ただ傷をつけて治すだけでは意味をなさないのですが、エイジング肌では治療前のコラーゲンはさまざまな要因で弱っており(昔でいう伸びたパンツのゴムのイメージ)、治療後は若々しく健やかなコラーゲンに置き換わると考えてください。
- 皮膚のどのような深さに、どのくらいの密度で照射を行うかは、使用するカートリッジと設定、照射ショット数で決まります。
- 医療用の機器は安定した高出力で照射できますが、満足度にはややばらつきがあります。医学的にはしっかり根拠がありますが、皮膚や皮下組織の変化を実際に実感できるか、見た目がどれくらい変化するか、個人差があります。