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スキンケアについて、ご質問を受けることが多くあります。
それもそのはず。世の中に氾濫しているスキンケア情報のなんと多いこと!
あまりに多すぎて、何を信じたらよいのか・・、分からなくなって当然だと思います。
正直なところ、スキンケアに関する考え方は医師の間でも意見がわかれるところ、そこに一般の方々が発信する情報も加わってきますから、もはや、何が何やら・・
そんな中で、私の考え方は単純明快、「肌タイプ、年代、季節に応じた簡単ケア」を行うことです。
例えば、
・洗いすぎは肌を傷めるので朝は洗顔フォームを使わない、という意見があります。
→ たしかに、皮脂の分泌量は加齢によって減少しますので、中高年の肌では若いころのように、朝起きたばかりなのに油でギトギトしていることはないと思います。とはいえ、睡眠中に汗をかくことはよく知られていますから、私は低刺激の洗顔フォームで洗顔することをお勧めしています。ただし、極端な乾燥肌、敏感肌の方は冬季はぬるま湯だけでも良いと思います。
・保湿は化粧水よりクリームで、洗顔後はワセリンだけ塗る、という意見もあります。
→ たしかに、肌の乾燥を防止するには油分で蓋をするという考え方があります。
ですが、肌のバリア機能は加齢とともに衰えてしまい、残念ながら、経表皮水分蒸発量(水分が内側から外側に蒸発する量)は年々増加してしまいます。
そのため、私は外からしっかり水分を浸透させることが重要だと考えています。実際、浸透しやすいタイプの化粧水を二重三重に塗布すると、肌がもっちりとして光の反射が高まり、ツヤのある肌に変化します。有効成分とともに水分を補う化粧水、これを重視したケアを好んでいます。
若い方では、乳液、クリームの使い過ぎによると考えられるニキビの悪化を診ることも少なくないので、保湿=べっとり塗りこめるという考え方は要注意です。とはいえ、年齢肌では、とくに皮脂の分泌が少ないまぶたにポイント使いのアイクリームなどで油分を補い、シワの改善や予防に努めるなど、ポイントケアをお勧めします。目元化粧品の分野ではレチノールやバクチオールなどの高機能な成分が人気です。
・日焼け止めは季節によって使い分ける、2時間おきに塗り足さないと意味がない、という意見もあります。
→ たしかに、ひと昔前の日焼け止めは、その効果を表すSPF値が高いほど、肌に刺激が強い傾向がありました。しかし、最近の日焼け止めは驚くほど進化していて、SPFが最高値である50であっても日常的に使用できるタイプが多くなっています。
具体的には、クリニックで大好評、私、根岸(院長)が開発の初期段階から関わらせていただいている、資生堂NAVISION DRシリーズの肌色タイプ、BBプロテクトUVという製品は、通年ファンデーション代わりに使えると大人気。私も10年以上愛用しています。
2時間おきに塗り足す理由はというと、汗や汚れで落ちてしまうから、ということです。しかし、そこまで汗をかいていない場合はどうでしょうか?その答えは、日焼け止めに入っている紫外線吸収剤や散乱剤のスタミナと関係します。
紫外線を肌に届かせないように肌の上に膜を作って吸収・散乱させるこれらの成分、その維持効果が製品によって違うのです。2時間しか持たない製品もあれば半日程度、効果が維持される製品もあります。この維持力には表示義務がないので箱のすみずみまで小さな文字を追ってもわかりません。
このように、スキンケアは誰でも同じではなく、その方に合っているケアをするべきなのです。
もちろん、肌の摩擦は厳禁。今時、肌をこするようなスクラブ洗顔や蒸しタオルで角質をこそげ取るようなケアを勧められることはないと思いますが、この点をきっちり抑えたうえで、それぞれに適したケアを行うことをお勧めしています。
ものすごく健康で丈夫な肌は何もしなくても良いでしょうが、そのような肌の方とはなかなかお会いできません。
「頑張り過ぎず、続けられる、自分に合ったケア」。お悩み、お困りの方はどうぞお尋ねください。
ウェルクリニックお勧めの簡単ケアを紹介いたします。
院長 根岸圭